重なってる筆をクリックでサイクル選択できるようになりました
公図上で重なって表示されている筆も、同じ場所をクリックするだけで順番にめくって選択できるようになりました。表に隠れた裏側の筆もワンクリックで確実に選択。任意座標筆にも対応。
重なってる筆をクリックでサイクル選択できるようになりました
公図上で 2 つ以上の筆が同じ位置に重なっている ことがあります。 分筆履歴・古い区画・筆界未定地の周辺など、登記の経過によって発生する状態で、 地図上では一番手前(描画順で表)の筆だけがクリック対象になるのが一般的です。
Geonex でも従来は 表に出ている筆しか選べず、裏側に隠れた筆を選びたいときは 別の場所を試しにクリックして「たまたま当たる」のを待つしかありませんでした。
このたび、同じ位置を再クリックするだけで重なってる筆を順番にめくれる「サイクル選択」 を実装しました。
どう動く?
地図上で重なってる場所をクリックすると:
- 1 回目のクリック → 表(一番手前)の筆を選択
- 同じ場所を 2 回目クリック → 1 つ奥の筆に切り替わる
- 3 回目 → さらに奥へ
- N 回目(最奥到達後) → 一番手前に戻ってループ
3 つ重なっている場所なら 3 回目のクリックで一番奥の筆まで到達します。 別の場所をクリックすると、サイクルは自動でリセットされて新規選択になります。
どこで使える?
サイクル選択は マップ(閲覧)モード と 地番出力モード の両方で動作します。
マップ(閲覧)モード
1 筆ずつクリックで詳細を見るモードでは、サイクルすると 区画情報パネル の表示が裏の筆に切り替わります。 重なってる筆の地番・所在・面積・座標系などを順番に確認できます。
地番出力モード(複数選択)
「同位置クリックでめくる」方式を採用しています。
- 1 回目クリック: 表の筆を選択リストに追加
- 2 回目(同位置): 表を選択リストから外して 裏の筆を追加
- 3 回目: さらに奥の筆に切り替え
つまり「重なってる場所を連打しても選択筆が増え続けない」ように、サイクル先に置き換わる方式です。 両方とも選択リストに残したい場合は、カーソルを少し動かしてからクリックしてください。
任意座標ビュー
任意座標ビュー でも通常マップと完全に同じ動作です。 任意座標筆同士の重なりにもサイクルで対応できます。
重なり筆はどんなときに発生する?
実務でよく見るパターンとしては:
- 分筆履歴の残骸 — 過去の分筆処理で旧筆と新筆が重なって残っている
- 筆界未定地 — 構成区画の輪郭が重なる
- 古い区画 — 公図整備前の地図と新地図のズレ
- 任意座標 ↔ 公共座標の併存 — 同じ範囲を別座標系で管理している地域
これまでは「視覚的に見えない筆は存在しないも同然」だったのが、 サイクル選択で全部の筆を確実に選べるようになりました。
操作のコツ
- カーソル位置が 6 ピクセル以内 の範囲に収まっていればサイクル扱いになります
- ダブルクリック → 拡大の挙動はサイクルと衝突するため、地図のダブルクリックズームは無効化 しました (拡大は MapLibre のホイール / ピンチ操作でどうぞ)
- モバイルのタップ操作でも同じくサイクルが動作します
重なり筆のチェックに使えるシーン
- 分筆履歴の見落とし防止 — 一見 1 筆に見える場所に複数の登記筆が存在しないか確認
- 筆界未定地の構成区画追跡 — 重なり下に構成区画の一部が残っている場合の発見
- 公図の不整合検出 — 重複・隙間など地図整備の状態確認
- SIMA 出力前の漏れチェック — 出力対象の筆を全部選んだか、重なり下に漏れがないか
出典:「登記所備付地図データ」(法務省, G空間情報センター 提供)を Geonex が加工して使用。 業務利用の際は公式データとの照合をお願いします。
まとめ
サイクル選択は 同じ場所をクリックするだけ という最小限の操作で、重なって表示されている筆を全部触れるようにする機能です。
使い方ガイド では地番出力モードの基本フローも紹介しています。 まだ Geonex を触ったことがない方は、マップ から実際に試してみてください。
不具合報告・追加してほしい機能の要望は、画面右下のお問い合わせボタンからお気軽にお寄せください。 引き続き Geonex をよろしくお願いします。